「話を聴いてくれるのは知っているけど、カウンセラーって具体的に何をしてくれるの?」
「カウンセリングって、うつ病とか精神病の人が行くところでしょう?」
「話をするだけで効果があるの?」
僕が心理カウンセリングの仕事をしていて良く耳にするのは、このような疑問の声です。
確かに僕も、心理カウンセリングの勉強を始める前は、同じような疑問を持っていました。
そこで、この記事では、心理カウンセラーの立場から、「カウンセラーって何をするの?」「カウンセリングって何に役立つの?」という疑問について、僕なりカウンセリングに対する考えを、お伝えいたします。
この記事を読んでいただいた後、少しでも心理カウンセリングに対するイメージをつかんで頂けましたら幸いです。
目次
1. 心理カウンセリングとは? 何をするの?
心理カウンセリングでは、あなたを悩ませている心配事や問題など、カウンセラーと話し合うことができます。
カウンセラーは、話し合いをすることによって、あなたが問題の解決方法を見出すことができるよう、次のことを心がけています。
- あなたが信頼でき、ものごとをオープンにできるように務めること
- あなたの話を真剣に、そして感受性を持って聞くこと
- 批判的になり、問題のためだけに責めるようなことはしないこと
- あなたの視点から、その心配事や問題を見るように務めること
- あなたが自分自身の決断をするのを助けること
- あなたが変えていこうと決めたことを、あなたが実行していくことを助けること
- ほかのサポートや助けが必要なときは、可能な限り、他の人にそのサポートや助けを求めること
2. 心理カウンセリングの効果は? どのように役立つの?
心理カウンセリングによって、次のような効果が期待できます。
- 自分自身に対する考え方を改善すること
- 新しい見方でものごとを考えるようになること
- ちょっと違ったやり方を行うようになること
- ストレスを軽減すること
- 自分自身の新しい選択肢や方向を見出すこと
- プランを立て、ゴールを据えること
- 自分自身の考え、気持ち、行動を、もっと探求できること
- もっと自分自身を理解できること
- あなたの家族や友人、恋人、上司・部下などとの関係を改善すること
3. 心理カウンセリングのルール
強制された心理カウンセリングには意味がありません。
もし心理カウンセリングが気に入らなかったら、無理をして続ける必要はありません。
心理カウンセリングをしている途中、それがたとえカウンセラーとの対話中であっても、あなたの意思で中止してもかまいません。
家族や友人などと一緒に、心理カウンセリング受けることもできます。
「カップルカウンセリング」と呼んでいるカウンセリング・センターもあります。
心理カウンセラーには守秘義務があります。
心理カウンセリングで話したことについては、原則として第三者(ご家族や会社の人など)に話すようなことはしません。
「原則として」と書いたのは、もしあなた自身や他の人に対して危険が迫っているような場合は、この限りではありません。
安全を最優先します。
また、第三者(ご家族など)にも知っておく必要があると心理カウンセラーが判断したときには、必要な人にだけに話す場合もあります。
でもその際は、事前にその胸をあなたにお話しします。
4. まとめ
「カウンセラーって何をするの?」「カウンセリングって何に役立つの?」という疑問について、僕なりカウンセリングに対する考えを、お伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
何となく心理カウンセリングのイメージをつかんで頂くことができましたでしょうか。
もしご不明な点、疑問点などがございましたら、ぜひ何なりと僕にご連絡くださいませ。