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100kmウルトラマラソンで必要かつ最適な持ち物とは?

フルマラソンは走ったことがあっても、フルマラソンの2倍以上もの距離を走る100kmウルトラマラソン。どうしても期待と不安でいっぱいになってしまいますよね。

 

100kmウルトラマラソンの制限時間は13時間から14時間ほど。これほどの長時間に渡って走り続けるのですから、特に持ち物はしっかり準備したいところ。

 

でも、出来るだけ身軽に走りたいですよね。そこで、100kmウルトラマラソンの完走経験を踏まえて必要&最適な持ち物をご紹介します。

 

この記事に書いてあることを参考にしていただければ、ウルトラマラソンの持ち物で悩むことがなくなります。

 

あなたがウルトラマラソンで完走することができましたら幸いです。

 

 

1. ウルトラマラソン向けに準備すべき持ち物はあるの?

 

 

エイドが充実しているので、ウルトラマラソンだからといって特別に準備して携帯すべきものはありません。基本的にはフルマラソンの持ち物と同じと考えて大丈夫です。

 

大抵のウルトラマラソンでは、5km前後ごとにエイドステーションが用意されていますから、エイドステーションで水分補給、エネルギー補給ができます。

 

むしろ、フルマラソン大会以上に、エイドステーションの食べ物や飲み物が充実しているかもしれません。

 

途中でコンビニエンスストアがあれば、立ち寄って買い食いすることもあります。フルマラソンと違って長丁場になるウルトラマラソンでは、少々の寄り道もアリです。

 

ウルトラマラソンだからといって特別に持ち物は必要ない、というのが僕の意見です・・・・・・が、なんだかんだ言っても100kmもの距離を走る訳です。持ち物も多少の工夫をしておくこと、楽に走ることができます。

 

ウルトラマラソンで完走を目指すために用意しておきたい、ウルトラマラソンならではの必要かつ最適な持ち物をご紹介します。基本的に、次に紹介する持ち物があれば、ウルトラマラソンの完走に十分対応できます。

 

 

(1) 準備しておきたい一品はエナジージェル

 

まず持ち物として準備しておきたいのはエナジージェルです。エイドステーションに水分と食べ物は用意されていますから、基本的にエネルギー補給はエイドステーションで済ませることが可能です。

 

でも、制限時間のギリギリを走ることになった場合、食べ物が品切れになる可能性があります。もしあなたが、完走まで10時間以上かかる見込みでしたら、エナジージェルを携行しておいた方が安全です。

 

 

長時間にわたって走り続けるウルトラマラソンにおいて「食べることができない」のは一番の致命的です。エネルギー切れになると、ハンガーノックを起こしてしまうかもしれません。

 

一度ハンガーノックを起こしてしまうと、自らの意思に関係なく身体の動きが止まってしまい、最悪は意識を失うこともあります。以下の動画は3000m走でハンガーノックを起こしてしまったときの状態です。とても走り続けることは出来ません。

 

 

ですから、たとえエイドステーションで給食をするとしても、確実にエネルギー補給をするために、エナジージェルは携帯しておいた方が安心ですね。

 

 

(2) エナジージェルの必要個数は?

 

エナジージェル(レース用補給食)は10kmごとに1つ消費すると考えてください100kmのウルトラマラソンなら、レース中は8〜9個のエナジージェルが必要です。

 

持ち物を少なくしたいのでしたら、90km地点ではエナジージェルでの補給はしなくても良いです。この時間帯で補給をしたとしても、身体にエネルギーが吸収されるのは、ゴールした後になりますから。

 

8〜9個もエナジージェルを持って走るのは大変、と感じるかも知れませんね。でも、常に8〜9個もエナジージェルを持って走ることはありません。

 

大抵のウルトラマラソンでは1〜2カ所にドロップバッグを置くことができます。ドロップバッグにエナジージェルを入れておけば、エナジージェルの最大携帯数は4〜5個程度です。

 

例えば、50km地点と70km地点にドロップバッグが置けるレースの場合でしたら、以下の配分でエナジージェルを持ち運べば無駄がありませんよ。

 

距離 手持ち数 消費数 追加数
スタート 4個 - -
10km地点 3個 1個 -
20km地点 2個 1個 -
30km地点 1個 1個 -
40km地点 0個 1個 -
50km地点 2個 1個 2個
60km地点 1個 1個 -
70km地点 1個 1個 1個
80km地点 0個 1個 -
90km地点 0個 補給なし -
フィニッシュ 0個 - -

 

上記の例では90km地点ではエナジージェルの補給をしない想定ですが、もし不安でしたら、70km地点のドロップバッグに2個のエナジージェルを用意しておくと無駄がないです。

 

 

(3) ウルトラマラソンに最適な時計は?

 

ウルトラマラソンに向けて長時間バッテリーのGPS腕時計を購入しようとしていたら、少し待ってください。

 

ウルトラマラソンではGPS腕時計は必須アイテムではありません。

 

ウルトラマラソンでは、ラップタイムが10から20個程度記録できるストップウォッチがあれば十分です。僕がウルトラマラソンを走るときは、SEIKOのスーパーランナーズという、GPS非搭載のストップウォッチを使っています。

 

 

フルマラソンでは1キロあたりのペース配分に気を付けながら走っていたかもしれません。

 

でも、ウルトラマラソンでは、エイドステーションに立ち寄ったり、急な坂道は歩いたりします。ですあら、キロ10分とか11分といった、フルマラソンでは考えられないペースになることは普通です。

 

ウルトラマラソンでは、フルマラソンのようなペース配分で走る必要はありません。むしろGPS時計でキロ当たりのペースを見ない方が、心理的に安定します。

 

フルマラソンを走っている感覚でキロ当たりのペースを見てしまうと、キロ10分という表示を見たとたん、心が折れそうになります・・・・・・。

 

大抵のレースでは距離表示板が設置されていますので、後は関門の時刻だけに注意しておけば十分。ですから、ストップウォッチ機能のない時計でも、十分にウルトラマラソンに対応できます。

 

ペース配分から解放されて純粋に走ることに集中した方が、(経験上ですが)むしろ楽しく楽に走ることができますよ。

 

 

a) GSPウォッチのバッテリーは何時間くらいあればよい?

 

ウルトラマラソンでは厳密なペース配分を必要としないため、時計は時刻が分かれば十分です。わざわざ高価なGPS時計を用意する必要はなりません。でも、もしウルトラマラソンの走行記録としてデータを残したいのでしたら、GSPランニングウォッチを使うのは「あり」です。

 

GPSランニングウォッチをウルトラマラソンで使う場合に一番のネックになるのは、何と言ってもバッテリーの持ちですね。GPSを使うとバッテリーの持ちが非常に悪くなります。

 

ウルトラマラソンのレースでGPSランニングウォッチを使うのでしたら、バッテリー時間の目安は、完走に必要な時間+2時間くらいを見ておくと安心です。

 

もし完走するのに14時間が必要なら、16時間以上のバッテリー時間があるGPS時計を使いましょう。2時間くらいの余裕を持っていないと、ゴール直前でバッテリ切れという残念な結果に終わる恐れがあります。(経験済み・・・・・・)

 

ウルトラマラソンでGPSウォッチを使いたいのでしたら、GARMIN(ガーミン) ランニングGPS ForeAthlete 920XTJか、 次機種(最新機種)のForeAthlete 935をおすすめします。

 

 

 

 

b) バッテリーを節約する方法

 

バッテリー寿命を延ばすためには、アラート機能や、バックライト機能といった、計測に必要のない付加機能は、全てOFFにしましょう。

 

また、GPSランニングウォッチによっては、表示画面を複数切り替える機能があります。便利な機能ですが、レースでは使わない(1画面だけにしておく)方が、若干ですがバッテリーの寿命が延びるようです。

 

そして、ぜひウルトラマラソンでは、オートラップ機能はOFFにしてください。予想以上にオートラップ機能はバッテリーを消耗します。自動でラップを刻むために、頻繁にGPS衛生へのアクセスが必要になるからです。

 

ラップを刻みたいのでしたら、レースコースに設置してある距離表示板を使ってマニュアルで刻みましょう。少し手間が増えますが、バッテリー消耗を抑えることができます。

 

ちなみに、上記のとおりGSP時計(GARMIN ForeAthlete 920XTJ)を設定してウルトラマラソンを12時間で走ったとき、バッテリーの残量は約30%でした。多くのウルトラマラソンの制限時間である14時間までなら、十分にバッテリーを持たせることができます。

 

 

(4) 一番大切な持ち物は時間割・ペース表

 

 

ウルトラマラソンの持ち物というと、飲み物や食べ物、そしてランニングウォッチなどのアイテムに気が向いてしまいがち。でも、ウルトラマラソンの持ち物で一番大切なのは、時間割・ペース表です。

 

ウルトラマラソンは長時間にわたって走り続けますから、後半に差し掛かると、身体だけで無く頭も疲労してきます。想像している以上に、思考が鈍くなります。

 

普段なら簡単に計算できる距離とペース計算であっても、

 

「あと30kmかぁ。19時までにゴールするためには、えっと、いま15時15分だから、あと何分だ・・・・・・あぁ・・・(しばらく計算できない)・・・・・・4時間・・・いや3時間45分か。ということは、キロ何分で走れば間に合うのかな・・・・・・えっと・・・・・・(頭が回らない)・・・・・・」

 

という感じです。

 

100kmウルトラマラソンでは、できるかぎり頭を使わなくても済むように、あらかじめ準備をしておくことが大切です。

 

その一つが、距離と時間の一覧表を紙に書いて置くこと、です。これは、とてもオススメします。

 

メモには、走った距離と、ゴールまでの距離、そして時間を記入しておくと便利です。

例えば、以下の写真のような感じです。

 

 

メモは雨や汗で消えないよう透明なビニール袋に入れて、ゼッケンの裏に貼り付けておくと安心です。

 

 

(5) 持っておくと安心の電子マネー付きクレジットカード

 

 

レース中にお金を使うことは、ほとんどありません。急に走ることができなくなってリタイアする・・・という事態になったときも、運営者が用意するバス等で、スタート地点又はゴール地点まで送迎してくれる場合が多いです。

 

ただ、運営者が用意してくれるバス等が来るまでに何時間も待たされたり、そもそも、送迎のバス等のサービスが無い大会もあります。

 

そのようなときは、公共の交通機関を利用することになります。

 

今はリタイアすることは考えていないかもしれませんが、念のためクレジットカードを持っておくと安心です。EdyやSuica、WAON、iDなどの電子マネー機能が付いているとなお良いでしょう。

 

なおクレジットカードは必ず、カード保護ケース(カードサイズのビニール袋)に入れておきましょう。汗や雨で濡れて、カードが破損してしまうことを防ぐことができます。

 

 

(6) 雨のレースならランニングポンチョを忘れずに

 

 

雨が降っているとき、又は降りそうな天気のときは、必ずランニングポンチョを携行しましょう。雨で身体が冷えるとトイレも近くなりますし、何より疲労が通常より倍増してしまいます。

 

レースの途中で必要がなくなれば、エイドステーションのゴミ箱に捨ててしまいましょう。(必ずゴミはゴミ箱へ!)

 

ビニールのゴミ袋や、コンビニで売っているビニールのレインコートでも代用できますが、ランニングポンチョと比較すると走りにくいです。大切なレースで使うものですから、少しでも快適に走りたいですよね。

 

僕はアシックスのランニングポンチョを使っています。決して高くはない金額ですから、この機会に購入しておくことをオススメします。

 

 

3. ドロップバッグに入れるものは何?

 

 

多くの100kmウルトラマラソン大会では、コースの途中に手荷物を預けるドロップバッグを1〜2個用意できます。

 

ドロップバッグに何を入れたら良いのか、色々と悩んでしまいますよね。あれも、これもと思うかも知れませんが、完走に必要なものは補充用のエナジージェルと、好きな飲み物、この2つあれば、取りあえず大丈夫です。

 

好きな飲み物を入れておく理由はズバリ、「エイドの飲み物にに飽きるから」です。エイドで提供される飲み物は、水・麦茶・コーラ・スポーツドリンクでしょうか。正直なところ、たまには違う味の飲み物が恋しくなります。

 

残りの距離を走りきるための元気が得られる、自分だけのスペシャルドリンクを用意しておくと、リフレッシュできて後半戦が楽になりますよ。

 

 

(1)スペシャルドリンクの選び方

 

スペシャルドリンクの選び方はシンプルです。実際に長距離を走ったときに、まず最初に「飲みたい」と思ったものが、あなたのスペシャルドリンクです。

 

練習で長距離を走れないときは、直近のフルマラソンを走った後に、何が飲みたかったか、を思い出してみると良いです。

 

例えば、練習で60km走をしたととき、まず初めに「飲みたい!」と思ったドリンクが、缶コーヒーだったとしましょう。だったら、60km付近に置けるドロップバックには、缶コーヒーを入れておくのです。

 

 

「ドロップバックに缶コーヒーを入れるなんて・・・」と思うかも知れませんね。

 

でも、あなたが実際に60kmを走ったときに、身体が欲した飲み物が缶コーヒーだったら、60km付近で飲むべきドリンクは、誰が何を言おうと缶コーヒーです。

 

いったん常識は忘れて、自分の身体に耳を傾けてみることをオススメします。

 

 

(2) 着替えの準備は不用

 

ドロップバッグにウェアやシューズの着替えを入れるという方もいらっしゃいますが、僕の経験上、これらは不用です。

 

着替えをしている間は、時間はどんどん進むのに、ゴールまで1mmも前に進むことができません。つまりは無駄な時間です。

 

ウェアやシューズを交換するとなると、ゼッケンを付け替えたり、シューレースを結び治したりと、何やかんやで、10分くらいは必要になります。10分あれば、たとえ歩いていても1kmもゴールに近づくことができます。

 

着替えはフィニッシュした後のお楽しみにとっておくことを、ご提案します。

 

 

(3) 小さなビニール袋に小分けにしておく

 

それでも、やっぱりドロップバッグに、色々と入れておかないと不安で・・・というのでしたら、必ず使うものだけを、小さなビニール袋に入れて纏めておいてください。

 

使うかもしれない・・・という物がたくさんあると、絶対に必要なエナジージェルなどを探すのに手間取ってしまいます。

 

必要なものが見つからず不安になったりイライラしたり感情が乱されると、その後の走りに影響します。必要な物をスマートに探せるように工夫しておくことは大切です。

 

 

(4) 練習を通じて必要な備品を決める

 

ここまで読んで頂いてからで恐縮ですが、最終的には、あなたが練習のときに何が必要と感じたかでドロップバッグの中身を決めればよいと思います。これが一番です。

 

誰が何と言おうと、あなたが必要と感じた物はドロップバッグに入れるべき物、です。

 

練習で60km走をしたとき、足のむくみがひどくてシューズのサイズが合わなくなってきたのなら、ワンサイズ上のシューズをドロップバッグに入れておくと良いでしょう。

 

ただ、もしドロップバッグの中身で悩むようなら、シンプルに、持ち物補充用のエナジージェルと、好きな飲み物、この2つだけでも、100kmウルトラマラソンは十分に完走できますよ。

 

 

4. ザックやウォーターボトルは本当に必要なのか?

 

 

ウルトラマラソン大会の参加者には、ザックを背負って走ったり、ウォーターボトルを持って走ったりする方を見かけます。

 

ですが、キッパリ言います。ザックやウォーターボトルは不要です。

 

先ほども申し上げたとおり、エイドステーションで飲み物は水分補給は事足ります。荷物は出来る限り少なくした方が楽に走ることができるのは間違いありません。

 

時々、大きなザックを背負って走っている方を見かけるのですが、いったい何を持っているのか、いつも疑問です。(今度出逢ったら、聞いてみようかしら?)

 

荷物が少なければ、もっと楽に、速く走ることができるのに・・・・・・と思うのですが。シューズの数グラムの重さにこだわる人は多いのに、ね。

 

長時間にわたって長い距離を走るから、不安な気持ちになるのは当然のことです。色々な持ち物を準備したくなる気持ちは、僕も経験者ですから良く分かります。

 

でもウルトラマラソンを走った経験から言えることは、できるだけ持ち物は少なくして走るほうが、絶対に楽だということです。ウルトラマラソン完走の大切な要素の一つですね。

 

 

5.まとめ

 

いかがでしたでしょうか。ウルトラマラソンを出来るだけ身軽に走りるために必要で最適な持ち物についてご紹介しました。

この記事が参考になり、あなたが楽々とウルトラマラソンを完走することができましたら幸いです。